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-経営理念への想いについて-
弊社は「ものづくり」を行う企業です。ものづくりには、「職人」という言葉があるよう「職の人」つまり、専門性が求められます。しかしながら、私が京都の店舗(現在は統合済)を個人で立ち上げた当初、便宜上プリントショップとは名乗っていましたが、衣類プリントに限った仕事ではありませんでした。
ものづくりにとって専門性は確かに大事な要素です。ですが、当初起業を行った際のテーマとして、「ものづくりのハードルを低くする」というものを掲げており、より気軽にものづくりを楽しめる環境を作ることを目的としていた為、「刺繍専門店」や「シルクスクリーン専門店」といった専門的な分野での運営は行いませんでした。
現在、京都営業所「SeeQ Creationlab」では、デジタル技術を用いることで、日々制作の幅を広げて続けています。機械による制作をメインで行い、マニュアル化を進めることで、学生のパートさんでも1日目からものづくりを始められるような環境となりました。
そして、統合を機に富山本社での働き方や環境など、本社の理解を深めていくと面白いことに気付きました。富山も京都と同様に「制作の幅を広げるものづくり屋」だったのです。
例えば、歩道と車道を仕切るポールを制作するとします。ポールの部品を溶接を用いて制作し、繋いだパーツを塗装、その後設置現場に運び現場に穴をあけて埋め込んで設置。これを富山の工場では一貫して行います。京都では、Tシャツのデザイン→プリント→タグ付け。などオリジナルTシャツ制作に必要な工程を一貫して行っています。
富山と京都はスタートが違い、同じものづくりと言えど畑も違います。しかし、どちらも1つの事柄を専門的に深く掘り進めるだけではなく、お客様のニーズに沿って制作の幅を広げ続ける企業体質でした。自分自身は先代からの系譜を感じ、嬉しくなったのを覚えています。
祖父が会社を創り、父が守ってきた会社、そして自分が運営してきた会社。これまで歩んできた道が1つにまとまった感覚がありました。
最後に、「できることが増える」ということは縁が広がっていく種となります。先が読めない、と言われる現代でも、その種が実ることは、社会、お客様、働いてくれる社員、そして自分自身にとっての大きな幸せに繋がっているのではないかと考えます。
その種をまく為の第一歩として、私たちは日々、「つくるモノをふやす努力」を続けています。
取締役 森 栄史

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